住宅を購入する際には、頭金を用意する必要がありますよね。
頭金を多く支払うと住宅ローンの負担は軽減されますが、全ての貯蓄を頭金に充ててしまっても良いのでしょうか。
実は、住宅購入後に手元にお金が残るように調整する必要があります。
そこで今回は、住宅購入後に手元に残しておくべきお金の目安をご紹介します。
住宅購入後に手元に残すお金の目安とは?
頭金は少しでも多く払えると良いですが、手元にある貯蓄を全て頭金に充ててしまうのは危険です。
それは、予測できない事故や病気に対応できなくなってしまうからです。
手元に残しておけるお金は、安心できるギリギリのラインを考え、できる限りを頭金に充てることが大切です。
では、どのくらい手元にお金を残しておけば良いのでしょうか。
今回は会社員と自営業者に分けてご紹介します。
一般的に、会社員の場合は手取り月収の3ヶ月分から4ヶ月分を残しておけば大丈夫です。
自営業者の場合は半年ほどの手取り月収に相当する貯蓄を残しておきましょう。
会社員は自己都合退職の場合だと、4ヶ月前後から失業手当が出ます。
住宅ローンを組んだ後に会社を辞めてしまったとしても、手取り月収の3ヶ月分から4ヶ月分の貯蓄があれば生活費を捻出できます。
しかし、自営業者の場合は失業手当はありません。
そのため、自営業者は会社員よりも多い半年ほどが目安として設けられているのです。
頭金を多く入れるメリットとデメリットとは?
頭金を多めに入れるメリットは、やはり借入金が少なくなり、返済が比較的楽になることです。
また、住宅ローンの審査に通りやすくなり、金利の優遇幅が大きくなります。
そして、住宅ローンの残債が少なくなるため、ローンの完済がしやすく、将来の住み替えもしやすくなります。
ライフスタイルが頻繁に変わる可能性のある方にとっては嬉しいメリットですね。
一方で頭金を多く入れるデメリットは、手元資金が減ってしまい、生活費や子どもの教育費にまわせなくなることです。
返済額の負担は軽減できても、住宅購入後の不慮の事態に対応しづらくなるため注意しましょう。
まとめ
この記事では、住宅購入後に手元に残すお金の目安をご紹介しました。
また、頭金を多く入れるメリットとデメリットについても解説しました。
頭金を多く入れると住宅ローンの返済は楽になりますが、思わぬ事態に対応できなくなってしまいます。
万が一に備えて手元に残るお金も確保しておくと良いでしょう。
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